対戦!風船合戦で箱めがけて風船を投げよう!

こんにちはクローバーキッズ学芸大学です。

今回は3時間目に行なった運動プログラムをご紹介します。

風船合戦のやり方

風船合戦と呼ばれる、制限時間内にチームに分かれて箱をめがけて風船を入れるゲームです。

右側のチーム、左側のチームと2チームに分かれて各チームの名前が書かれた箱めがけて風船を投げます。

各チームで風船を投げてよいと言われるエリアは決まっていて、机の後ろから風船を投げていきます。

風船が地面に落ちた場合、自分のチームのエリアにある風船は、自分のチームの投げるエリアのところまで風船を持って行き、投げることが出来ます。制限時間内に風船が多く入ったチームの勝ちです。

参考に下に図をつけています。

また、実際に風船合戦をする際の様子として以下のようにセッティングをして風船合戦をします。

2チームに分かれて風船合戦をしていると、風船を拾って集める人がいたり風船をひたすら投げる人がいたり役割分担が阿吽の呼吸で出来ている場面もあり、「子ども達の協調性はすごい」と感動する場面もあります。

風船合戦の風船は?

風船には、消臭剤やスライムなどを混ぜて形を作っています。ぶつかっても痛くなくて、握っていても気持ちい感覚を楽しむことが出来ます。運動プログラムの中ではありますが、スライムの硬さや消臭剤の割合によって様々な感覚に触れる経験ができます。

風船合戦の療育のねらい

風船合戦の療育意図は2つあります。

1つ目、視空間認知を育む経験です。

自分のチームの味方がどこにいるか、その為自分はどこからボールを投げるのかなどは視空間認知(目でどこに何やだれがいるのか見る力)の力が必要です。風船合戦を通して、周りを見る経験、どれくらいの場所に風船を入れる箱があるのか見る経験が出来ます。

視空間認知能力を育んでいくことで、学校等でスポーツ(サッカーやバスケットボールなどの遊び)の中で、味方にどのタイミングでパスを出せばよいのか、敵のボールをどのタイミングでカットすればよいのか把握しやすくなっていきます。

また、視空間認知能力を育んでいくことで、道路等で自分と車などの距離感を見ることも出来るので、事故に遭いにくくなる(逆に視空間認知能力が低いと事故に遭いやすい。)可能性もあります。

2つ目は、仲間と協力する経験です。

このゲームはチームに分かれて協力して敵チームと勝負をします。その為、一人だけで戦っていてもなかなか勝てない可能性があり、仲間と協力する必要があります。

ある日に行なった風船合戦では、子ども達がホワイトボードで、誰が風船を投げ、誰が風船を拾ってくるか相談していました。話し合う中でお友達と交わる経験やコミュニケーションを取る経験、自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを受け止める経験ができます。

実際に風船合戦の対戦が始まると、話し合いを活かして、風船を拾うチームと風船を投げるチームで手分けして戦う様子も見られました。

遊びの中でコミュニケーションをする経験、相手と協同する経験も積めます。

3つめに、「勝った時は、負けた相手を挑発したり、喜びすぎたりしない。負けた際に、泣かずに、勝った人を称賛する。」などのルールを決め、勝ち負けの際の望ましい行動をする経験となります。

負けて悔しい気持ちを引きずってしまったり、勝負に勝った際に相手を挑発するなどの様子は日々の休み時間の子ども達の様子を見ていて感じます。その為、3時間目のプログラムの中で、勝った際にどのような振る舞いをすればよいのか、負けた際にどのような振る舞いをすればよいのか学ぶ経験となります。クローバーで経験を積み重ねて、実際に学校生活などで、他児から非難されないように、スキルを磨いていきます。

実際に風船合戦を行なうと、「次の3時間目でもこれしてね!」など嬉しそうな様子や、風船を楽しそうに握っている子ども達の様子が見られました。

ある子が風船合戦中にチームメイトの為に、風船を拾ってきて手渡しで渡してあげるような紳士的な行動も見られ私も嬉しかったです。

アフタースクールクローバーキッズ学芸大学では、子ども達の「できた!」という気持ちを大切にこれからも、普段の活動や遊びの中で子ども達の自己肯定感を育んでいけたらと思っています。

 

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